A creative studio focused on brand strategy,
visual identity, CGI, key art, packaging, and film.

Kinobi Kyoto Dry Gin

Kinobi Kyoto Dry Gin
CLIENT:
Pernod Ricard Japan
ROLE:
  • パッケージデザイン
DATE:
01 SEP 2022

季の美は京都初のクラフトジンブランドです。京都が誇る伏見の伏流水はじめ、契約農家が育てる果実やスパイス、お茶、そして10代以上続く京の職人のサポートのもとに季の美は製造されています。2014年の創業後、ファンを増やしながら今では全国の量販店でも販売されるメジャーな商品へと成長しています。そんな中、昨今のクラフトジンブームの後押しもありギフト需要が高まってきたタイミングで、「季の美 京都ドライジン」と「特製グラス」をセットにした限定ギフトセットを制作することになりました。ZYLAは箱の設計からパッケージデザインに至るまで全体のアートディレクションを担当いたしました。

紙器の構造設計

デザインとコストの兼ね合いを見ながらさまざまな形状の試作を紙器設計のメーカーとともに行いました。円柱状の特殊な形状のものや、シンプルな箱型のもの・・・最終的に決定した形状は、二重構造になっている蓋が観音型に開くというものでした。この構造を採用した理由は、店頭で上蓋を開けて置くことでPOPの役目も兼ねることができると考えたためです。開いた蓋の内側に美のストーリーやおすすめレシピを記載することで、読み物としても充実したパッケージとなっています。

パッケージデザイン

しっとりとした陶器のイメージで箱全体をブラックで統一し、ボトルにもあしらわれている雲母唐長紋様を箱全体に散りばめています。ボトルの紋様と箱の紋様が繋がって見えるように細部まで気を配りレイアウトしています。また、箱正面にレイアウトされたボトル写真の上にのみグロスニス加工が施されています。光の加減によってツヤっとした光沢感を放ち、マットな質感の箱との美しいコントラストを生み出しています。

当初日本国内のみでの限定販売の予定でしたが、発売後の反響を踏まえ英語版を制作し、海外でも販売されることとなりました。また、今後は別フレーバーでの制作も予定されるなど、展開は大きな拡がりを見せています。

CREDITS:

Directed by ZYLA

Art Direction and Design:
Hiroki Fujimaki
Creative Direction:
Teruo Furuno (I&S BBDO)